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清流劇場2018年3月公演
『ANDORRA アンドラ』
無事に終演いたしました。
沢山のご声援、ご来場誠にありがとうございます!



あんたたちは人殺し、
雪のように白いアンドラ、
私はあんたたちをみんな白く塗る。
Ihr Mörder,
ein schneeweißes Andorra,
ich weißle euch alle.
原作:マックス・フリッシュ
構成・演出:田中孝弥
翻訳・ドラマトゥルク:市川明
ドラマトゥルク:柏木貴久子
【出演】
林英世 西田政彦(遊気舎) 上田泰三(MousePiece-ree) 髙口真吾
阿部達雄 泉希衣子 倉増哲州(南森町グラスホッパーズ)
石畑達哉(匿名劇壇) 田村K-1 日永貴子 南澤あつ子(劇団EN)
隈本晃俊(未来探偵社) 上海太郎(上海太郎カンパニー)
【音楽・演奏】
仙波宏文
【特別協力】
森和雄
【会場】
一心寺シアター倶楽
〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2-6-13 B1F
TEL:06-6774-4002
http://isshinji.net/kura/index.html
*各線「天王寺駅」
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」
地下鉄堺筋線「恵美須町駅」 より、徒歩約10分。
*お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用下さい。
【公演日程】
2018年
3月7日(水)19時
3月8日(木)19時
3月9日(金)19時
3月10日(土)15時(終演後、アフタートークがあります)→出演者はwebで公表します。
3月11日(日)15時
※各回、開演7分前より田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
(日本語による上演です。ドイツ語の字幕はありません。ohne deutschen Untertitel)
【入場料金】
日時指定・自由席
一般前売券4,000円 当日券4,300円
ペアチケット7,600円
U-22券2,500円(22歳以下の方を対象。要・証明書提示)
シニア券3,800円(65歳以上の方を対象。要・証明書提示)
ペアチケット・U-22券・シニア券は、前売発売のみとなります。
*開演1時間前より整理券を発行、開場は開演の30分前です。
*小学生以下のお客様はご入場になれません。
*作品上演中のご入場は制限させていただく場合がございます。
*会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
★当日券のお客様は、開演10分前からのご入場となります。
★当日精算券のお客様は、あらかじめお名前とご来場日時・人数・券種(一般・ペア・U-22・シニア)を倉増宛(nanmori.g@gmail.com)にお知らせください。
ご連絡がない場合は、開演10分前からのご入場、料金は一般前売料金のみのお取り扱いとなります。
*観劇のご予約は、
http://ticket.corich.jp/apply/88381/010/
にて、お名前とご来場日時・券種(一般・ペア・U-22・シニア)・枚数等をご入力ください。
当日、受付にて代金とお引き替えにご入場いただけます。
*お客様が日時指定をされない場合は、開演10分前からのご入場となります。
【お問い合わせ】
清流劇場 E-Mail:info@seiryu-theater.jp
『ANDORRA アンドラ』WEB頁: http://seiryu-theater.jp/archives/4296
【スタッフ】
舞台監督:K-Fluss 舞台美術:内山勉 舞台美術アシスタント:新井真紀
照明:岩村原太 照明アシスタント:塩見結莉耶 照明オペ:木内ひとみ
音響:廣瀬義昭(㈲ティーアンドクルー) 衣装:植田昇明(kasane) 小道具:濱口美也子
写真:古都栄二(㈲テス・大阪) ビデオ:㈱WAVIC
web・制作協力:飯村登史佳 宣伝美術:黒田武志(sandscape) 演出助手:大野亜希
協力:一心寺シアター倶楽・ボズアトール・㈲ウォーターマインド
㈲ライターズ・カンパニー・イズム・㈱MC企画・㈱舞夢プロ・K's倶楽部
丹下和彦・森田安一・葉柳和則・松鵜功記・中村靖子・堀内立誉・佐々木治己・川口典成・嶋田邦雄・山下智子・森岡慶介・居原田晃司
制作:永朋
企画:清流劇場
後援:在日スイス大使館
【作家紹介】
マックス・フリッシュ Max Frisch(1911年~1991年)
スイスの作家・建築家。チューリッヒ生まれ。チューリッヒ大学でドイツ文学を学ぶが、父の死をきっかけに、学業を中断。スイスの新聞“Neue Zürcher Zeitung”などでフリージャーナリストとして活動する。その後、チューリッヒ工科大学に再入学し、建築を学ぶ。第二次世界大戦が勃発し、毎年、平均29日間の兵役に就く。兵役休暇中に建築学の学士号を得て、建築と文学の兼業生活が始まる。1945年、チューリッヒ劇場にて、劇作家としてのデビュー作『ほら、また歌っている』が初演される。小説『シュティラー』(1954)にて、世界的成功を収め、作家に専念する。チューリッヒ劇場にて、『ビーダーマンと放火犯人』(1958)・『アンドラ』(1961)を初演。寓意劇という形式を通じ、ナチズムのような災いを招来した市民社会のメンタリティに対する批判を、スイスだけではなく、あらゆる社会にあてはまる形で展開し、第二次世界大戦後のドイツ語圏演劇において、一時代を築く。戯曲の他、小説『ホモ・ファーベル』(1957)『わが名をガンテンバインとしよう』(1964)などを執筆。その他にも短編小説や散文、日記も発表している。
あらすじ:Erzählung
舞台はアンドラという国(実在する同名の国とは無関係の架空の国)。
青年アンドリは、ユダヤ人であるという理由でアンドラ人から差別を受けている。
しかしアンドリはユダヤ人ではなく、アンドラ人の教師と“黒い国(=ナチス・ドイツを連想させる)”と呼ばれる隣国の女性との間に出来た子だった。
町でも清廉潔白な人物として通っていた教師(=父)は、“黒い国”の女性との関係がばれることを恐れ、実の息子・アンドリを「瀕死の状態だったユダヤ人の子を救ってきた」と言い、養子として育てることで世間の目をあざむいてきた。
その事実を知らず、成長した、青年アンドリは教師(=実父)の娘・バルブリーン(=実妹)と恋におちる。
また、指物師(=家具職人)志望だったアンドリは仕事先でも、ユダヤ人差別を受けている。仕事仲間たちは、アンドリを誹謗中傷し、彼の職人としての道を妨げる。
皆と何一つ変わらないのに「お前は違う」と異端の烙印を押され、仕事もうまくいかないアンドリは次第に自暴自棄になっていく。そして、バルブリーンとの結婚を教師に拒絶されたアンドリは、自己否定の極に達する。
“黒い国”からアンドリに会いにやってきた実母は、アンドラ人に石を投げられ、殺されてしまう。そしてアンドラ人は「アンドリが石を投げるのを見た」と言い回り、アンドリはまたも、いわれのない罪を着せられる。
やがて、アンドリは自分の出自を知ることになるが、「ユダヤ人だから…」という言葉で全てが片づけられてしまう現実に絶望し、自分が「ユダヤ人ではない」という真実を受け入れず、“黒い国”が進軍し、ユダヤ人の公開処刑を求めてきた際にも、少しの抵抗もせず連行されていく。
清流劇場代表田中孝弥コメント
高橋さんって、B型でしょ、血液型。」「そやけど、何で?」「見てたら分かりますよ。だって、好き嫌いハッキリしてますもん。」
たとえば、こんな風景、よく見かけませんか。
血液型で性格や人柄が分かるとは到底思えませんが、他者とのコミュニケーションを滑らかにする一つの話題と考えれば、それもまたありなのかな、とボクは考えていました。
しかし、今回の上演作品『アンドラ』を書いたフリッシュという作家は、『日記1946-1949』の中で、これを真っ向から否定します。「汝、偶像をつくるなかれ」と。
確かにそうなのかもしれません。「型にハメてとらえる」ことで、ボクたちは相手との関係において安心しようとしますが、これは同時に偏見などの危険を伴います。
また、悪気なく、むしろ親しみを込めて話しかけたこの言葉が相手の内面形成や行動に影響するかもしれません。つまり、B型だろうと言われた人が「自分はB型だから、こうなのだ」と考えたり、「B型らしいとされる性格」を強調しようとするかもしれないということです。
ナチス時代を生き抜いたフリッシュは、こうした偶像(イメージ・先入観)から生み出される様々な悲劇を目の当たりにし、「偶像を持つことの危うさ」を訴えたかったのだろうと思います。
今回の作品『アンドラ』は、架空の小国に起こる反ユダヤ主義を扱っています。一見すると、あまり馴染みのないテーマのようですが、ボクたちの暮らす社会とも大いに共通点が見出せます。ボクたちの持つ中国・韓国・北朝鮮へのイメージ、在日外国人への眼差し。そして、難民を受け入れないこの国のことなど、この作品を通して、考えられることもたくさんあります。
「汝、偶像をつくるなかれ」。後年、フリッシュはこの言葉を、世界との理想的な関係として変奏していきますが、ボクは、半世紀以上前のフリッシュの「寓意世界」を《世界の今》を見つめ直すキッカケにする、そんな作品に創り上げたいと思っています。ご期待ください