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清流劇場2016年10月公演
『Arturo Ui アルトゥロ・ウイ』
—なんという時代だ。木々について語るのは犯罪に等しい。 それは多くの悪行に口を閉ざすことだから。ー
無事に終演致しました。
沢山のご来場、ご声援ありがとうございます!!


原作:ベルトルト・ブレヒト
構成・演出:田中孝弥
翻訳・ドラマトゥルク:市川明
出演:西田政彦(遊気舎)・上田泰三(MousePiece-ree)・峯素子(遊気舎)・八田麻住
髙口真吾・得田晃子・谷屋俊輔(ステージタイガー)・木元としひろ(劇団感劇荘)
阿部達雄・藤島淳一(劇団アルファー)・久家順平・倉増哲州(南森町グラスホッパーズ)
髙島理(mannequineko)・山下春輝(ギヴ・ザ・ブロン)・鈴木康平
藤本栄治(劇団潮流)
音楽・演奏:仙波宏文
特別協力:森和雄・大野亜希
会場:
インディペンデントシアター2nd / in→dependent theatre 2nd
〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目7-22
TEL:06-6635-1777
WEB:http://itheatre.jp
大阪市営地下鉄・堺筋線 恵美須町駅 1A出口 右手(北)5分
公演日程:
2016年
10月19日(水)19時
10月20日(木)19時
10月21日(金)19時
10月22日(土)15時(終演後、アフタートークがあります)→出演者はwebで公表。
10月23日(日)15時
(日本語による上演です。ドイツ語の字幕はありません。ohne deutschen Untertitel)
入場料金:
前売券・当日精算券3,500円
当日券3,800円
ペアチケット6,600円(前売予約のみ)
U-22券2,000円(22歳以下の方を対象。要・証明書提示)
*全席自由です。
*開演1時間前より整理券を発行、開場は開演の30分前です。
*小学生以下のお客様はご入場になれません。
*作品上演中のご入場は制限させていただく場合がございます。
*会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
★当日券のお客様は、開演10分前からのご入場となります。
★当日精算券のお客様は、あらかじめお名前とご来場日・人数を☆宛(☆ @☆)にお知らせください。
ご連絡がない場合は、開演10分前でのご入場となります。
お問い合わせ:
清流劇場 E-Mail:info@seiryu-theater.jp
WEB:http://seiryu-theater.jp
『Arturo Ui アルトゥロ・ウイ』WEB:http://seiryu-theater.jp/archives/3166
スタッフ:
ドラマトゥルク:柏木貴久子
舞台監督:K-Fluss
舞台美術:内山勉
照明:岩村原太
照明オペ:塩見結莉耶
音響:とんかつ
衣装:植田昇明(kasane)
小道具:濱口美也子
写真:古都栄二(㈲テス・大阪)
ビデオ撮影:竹崎博人(Flat Box)
WEB・制作協力:飯村登史佳
宣伝美術:㈱cursor(カーソル:岡田ゆうや)
協力:ボズアトール・座・九条・㈲ウォーターマインド・(有)ライターズ・カンパニー・㈱舞夢プロ
イズム・ピカロエンタープライズ・アティチュード
佐々木治己・川口典成・木内ひとみ・嶋田邦雄・山下智子・森岡慶介・居原田晃司
後援:大阪ドイツ文化センター
制作:永朋
企画制作:清流劇場
作家紹介
ベルトルト・ブレヒト(Bertolt Brecht, 1898〜1956)
ドイツの劇作家、演出家。アウクスブルク出身。ミュンヘン大学在学中にデビューし、『三文オペラ』で一躍有名となる。
1929年、ナチスから逃れて亡命生活に入り、各地を転々としながら詩や戯曲を執筆するほか、出版や政治活動にも力を注いだ。
戦後は東ドイツへ帰国、ベルリナー・アンサンブルを設立し、それまで発表の機会がほとんどなかった自作品を多く上演した。
情緒や娯楽性に偏重した従来の「美食的」演劇に反発し、新しい時代の演劇形式として、出来事を理性的・批判的に見つめる「叙事的(弁証的)演劇」を提唱。見慣れたものに対して違和感を抱かせる「異化効果」など、独自の理論や手法は、現在なお多くの演劇人に影響を与え続けている。
代表作に『セチュアンの善人』、『肝っ玉おっ母とその子どもたち』、『ガリレイの生涯』など。
清流劇場代表・演出 田中孝弥コメント
おかげさまで、劇団設立20周年となりました。
20周年ということで、ボクがドイツ演劇に興味を持った原点の演劇人、ブレヒトの作品に取り組むことにしました。上演作品の原題は『Der aufhaltsame Aufstieg des Arturo Ui(抑えればとまるアルトゥロ・ウイの興隆)』といいます。
主人公アルトゥロ・ウイのモデルは、ナチスドイツのヒトラーです。第二次世界大戦前夜、ヒトラーがドイツで台頭していく様子を、シカゴのギャング団の物語に置き換えて描かれた寓意劇です。ホロコーストや戦争を繰り返さないためにも、ボクたちは理性的に考え、行動すれば、ヒトラーのような独裁者の台頭を抑えればとめられるはずだ、そのような物語です。
しかし、一体なぜあの時代、ヒトラーは人々の支持を集めたのでしょうか。アメリカ大統領候補のトランプ氏のように《今よりも良い暮らし》の提案があったからではないでしょうか。そして問題は、それが「誰のため」の《より良い暮らし》なのかを考えた時に、排除すべきもの、不都合な対象も現れてくるということです。とはいえ、ボクたちは聖人君子ではありませんから、《自分がより良く暮らしたいという気持ち》は大きくなっていきます。こんな些細な気持ちがひょっとしたら厄介な事態を引き起こしているのかも知れません。
ヒトラーは暴力のみによって独裁者になったわけではありません。ボクたちの中にある《自分がより良く暮らしたいという気持ち》を見抜き、民主主義の手続きによって、議会で多数を握り、独裁への道筋をつけました。
2013年、麻生副総理は「ナチスの手口を学んだらどうか」と発言しましたが、その後も与党は安保法制を強行採決し、なし崩し的に既成事実を積み重ね、2016年の参院選で、憲法改正案の発議要件の衆参3分の2の議席を獲得しました。
ボクたちは、どのような社会をめざしているでしょうか? ヒトラーは決して、特殊な才能を持った怪物だったわけではなく、一人の人間でした。彼の台頭(興隆)を許したことは、ボクたち一人一人の中にある《自分がより良く暮らしたいという気持ち》が、「怪物の登場」を望み、「怪物」に仕立て上げたかったからではないかと思うのです。その怪物が自分たちに襲ってくるとは、思いもせずに。
ですが、もう手遅れだなんて、認めたくはありません。登場した怪物がボクたちを攻撃してきた時、ボクたちのために声を上げてくれる人が一人も残っていないようなことにならないように。そんな願いを込めて、ボクはこの作品と向き合おうと思います。