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        清流劇場10月公演

   『逃げるヘレネ』

       2020年10月14日(水)~18日(日)​  @一心寺シアター倶楽

  原作:エウリピデス  原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦  構成・演出:田中孝弥

 また今回は、稽古場から記録撮影が入り、それがドキュメンタリー映画としても公開される予定です。

 ドキュメンタリー映画『逃げるヘレネ HELENE he phygas』(オンライン公開バージョン)監督:板倉善之 

       オンライン公開:2020年10月28日(水)〜31日(土)

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清流劇場2020年10月公演『逃げるヘレネ』

 

海のあなたの空遠く

 

漂泊の旅に疲れ果てながら、

あの人はここにやって来るだろう。

そしてその時、苦しみは終わるのだ。

 

原作:エウリピデス

原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦

構成・演出:田中孝弥

 

出演:

西田政彦(遊気舎)

髙口真吾 

倉増哲州(南森町グラスホッパーズ) 

服部桃子 

永津真奈(Aripe) 

曽木亜古弥 

勝又諒平 

辻智之(Le théâtre café) 

木全晶子 

 

音楽・演奏:

仙波宏文 

 

 ドキュメンタリー映画『逃げるヘレネ HELENE he phygas』(オンライン公開バージョン)

監督:板倉善之 

オンライン公開:2020年10月28日(水)〜10月31日(土)

視聴料金:2,500円(公演パンフレット電子版付き)

※視聴チケットの入手方法等、詳細は劇団ウェブサイトをご覧ください。

  

スタッフ:

舞台監督:大野亜希 舞台美術:内山勉 舞台美術アシスタント:新井真紀

照明:岩村原太 照明アシスタント:塩見結莉耶

音響:廣瀬義昭(㈲ティーアンドクルー) 衣装:木場絵理香

大道具:㈲アーティスティックポイント 小道具:濱口美也子

ヘアメイク:島田裕子 ヘアメイク監修:歯朶原諭子(High Shock)

振付:東出ますよ 写真:古都栄二(㈲テス・大阪) ビデオ:板倉善之

web・制作協力:飯村登史佳 宣伝美術:黒田武志(sandscape)

特別協力:森和雄 演出助手:K-Fluss

協力:㈱舞夢プロ ㈲ライターズ・カンパニー ㈱リコモーション ㈲ウォーターマインド

バンタンデザイン研究所大阪校

柏木貴久子 堀内立誉 田村K-1 日永貴子 八田麻住 佐々木治己 川口典成 森岡慶介

COVID-19感染対策…動画撮影・編集:板倉善之

提携:一心寺シアター倶楽

制作:永朋

企画:一般社団法人清流劇場

 

会場:一心寺シアター倶楽

〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2-6-13 B1F

tel:06-6774-4002

http://isshinji.net/kura/index.html 

 

公演日程:

2020年

10月14日(水)14時・19時

10月15日(木)19時

10月16日(金)14時・19時

10月17日(土)14時(終演後、アフタートークがあります)→出演者はwebで公表します。

10月18日(日)14時

※各回、開演15分前より田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

※荒天・自然災害が生じた場合、あるいはCOVID-19の広がりによっては、公演実施計画に変更が出る可能性があります。劇団ウェブサイトにて随時開催状況に関する情報をお知らせしますので、ご確認をお願いします。

   

入場料金:

日時指定・全席指定席※1(事前決済が必要です)

一般前売券4,300円 当日券4,600円※2

ペアチケット8,000円

U-22券2,500円(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)

シニア券4,000円(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)

※1 最前列をご予約のお客様はフェイスガードの着用をお願いします。

※2 座席数に限りがございます。完売の際は、当日券の販売はありません。

*開演1時間前より受付開始、開場は開演の30分前です。

 

清流劇場web:https://seiryu-theater.jp

fax:06-6429-8387

(faxでのご予約も受け付けております。申し込み期限は、10月10日(土)です)

 

お問い合わせ:

清流劇場 e-mail:info@seiryu-theater.jp

phone:080-2487-1347

 

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作家紹介profile

エウリピデス(Euripides 紀元前480年(『エウリピデス伝』『スーダ辞典』による)〜紀元前406年)

ギリシア三大悲劇詩人の一人。

父親ムネサルコスと母親クレイトの間に生まれる。父親は貧しい行商人。母親は市場の野菜売り。アテナイ市もしくはその近くのサラミス島で生まれたとされる。はじめは格闘技の選手を目指すが、のちに精神的世界へ関心を示し、プロタゴラスに修辞学を、ソクラテスに倫理学と哲学を学ぶ。アナクサゴラスへも師事するが、彼の学説が「太陽神アポロンへの不敬」とされ、政治的迫害を受けたのを機に、悲劇作家に転身する。その作風は革新的であり、伝統的な悲劇の世界へ知性と日常性を導入した。作品様式面では「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」という劇作技法を多用したことが特徴的である。紀元前408年、マケドニア王アルケラオスに招かれ、都(ペラ)へ赴く。紀元前406年、マケドニアで客死。

劇壇のライバル・ソポクレスは訃報に接し、丁度競演会の予備行事の場にいたが、喪服に着替えて弔意を表したという。

その容貌については「そばかす、濃いあごひげ」との短評あり。作品は三大悲劇詩人の中で最も多い19編が残存している。

主な作品:『メデイア』『ヒッポリュトス』『エレクトラ』『タウロイ人の地のイピゲネイア』『ヘレネ』『オレステス』『バッコス教の信女たち』等

 

 

ものがたり story

スパルタ王妃ヘレネは来訪したトロイア王子パリスに恋をし、夫メネラオスを捨ててトロイアへ駆け落ちする。そのヘレネを取り戻そうと、メネラオスはトロイア遠征軍を起こし、10年戦争の末、妻奪還に成功する。ヘレネは「トロイア戦争」を引き起こした問題の女性。これが、私たちが知る一般的なヘレネ伝説です。ところが、ヘレネはトロイアへは行かず、実は神の計らいでエジプトに居て、トロイアへ行ったのは神が雲から造った「幻のヘレネ」だった、という異伝があります。悪女ヘレネに代わる、いわば貞女ヘレネの物語です。エウリピデスの『ヘレネ』はこの異伝に拠っています。

スパルタ王メネラオスは10年のトロイア戦争の後、妻ヘレネ(幻)と共に、帰途洋上を7年間放浪し、難破してエジプトに漂着します。メネラオスは、生き残った部下たちにヘレネを守らせ、エジプト王の屋敷に援助を求めて赴きます。ところがそこで、またヘレネ(本物)と出くわします。困惑するメネラオス。そんな折、部下の一人が知らせを持って来ます。苦労して取り戻した妻ヘレネは雲から造られた幻で、先程、昇天し消失したとのこと。今、目の前に居る女性こそ、本物のヘレネであることが明らかになります。17年ぶりの再会を喜ぶ二人。早速、メネラオスはヘレネを連れて帰ろうとしますが、実のところ、ヘレネはエジプト王から求婚されています。夫がやって来たとなれば、王は怒って殺してしまうでしょう。しかも、ひそかにエジプトを脱出しようにも、難破した時に船は粉々に壊れてしまっています。二人は無事にスパルタへ帰るため、「ある作戦」に打って出ます。

 

 

田中コメント

美を追い求める

スパルタ王のメネラオスとその軍はトロイア戦争で10年を費やし、妻ヘレネ(=実は幻)を取り戻しますが、帰途洋上で7年放浪し、エジプトに漂着します。

そして、彼の地で本物のヘレネに再会します。トロイアで取り戻したはずのヘレネは「雲で造られた幻」だったのです。

メネラオス 我らは神様に騙されていたのだ。

使者 何ですって。雲のために、我らは無駄な苦労をしたのですか?

《メネラオスたちが「美の象徴ともいえるヘレネ」を追い求めた17年は無駄だったのか》という問いは、戦争で多くの犠牲を払ってきた部下の立場からすれば当然の疑問です。実体を伴わないものに膨大な労力を費やしてきたことへの説明を求めたくもなります。メネラオスも神様のせいにしている場合ではありません。

──視線を現代へ移します。世界中の人たちがコロナ禍の下、様々な不利益や不自由を強いられながら暮らしています。もしかすると、感染の広がりによっては、私たち清流劇場の公演も難しいかもしれません。上演という「実体」を捉えられないかも知れません。しかし、それでも私たちは「ヘレネという美、逃げるヘレネ」を追い求めたいと思います。たとえ、その先に実体がなかったとしても、創作過程を通じ、「美とは何か?」を考えること、「美という概念」を心や頭の中で捉えようとすることもまた人間が生きていく上で必要な行為だと思うのです。

今回はご縁あって、ドキュメンタリーの映画監督に稽古場から記録映像を撮影していただきます。『逃げるヘレネ』を、演劇と映画の二方面から追い求めてみるつもりです。ご期待ください。

 

田中孝弥

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